自然素材に興味がある方へ!様々な壁材をご紹介します!

家づくりをお考えの方で、自然素材に興味をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
自然素材使う場合は、床や壁などのそれぞれの場所に適したものを用います。
そこで、この記事では自然素材の壁材について重点的にご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

□自然素材の壁材とは

自然素材の壁材には様々な種類があります。
ここでは、珪藻土と漆喰を紹介します。

珪藻土は昔、海や湖にいた植物性プランクトンの化石が泥と混じって堆積し、岩石になったものです。
この壁材を用いるメリットは3つあります。

1つ目は調湿効果があることです。
珪藻土は湿気が多い時は水分を吸収し、乾燥している時は水分を放出する性質があります。
そのため、快適な湿度に保て、結露が生じにくい家にできます。

2つ目は色味を選べることです。
珪藻土は珪藻がどれくらい含まれているかによって色味が変わります。

3つ目は補修が簡単なことと灰汁(あく)が目立ちにくいことです。
ここでの灰汁(あく)は、壁下地についたヤニや油汚れなどが原因のシミのことを指します。

一方で、珪藻土は柔らかい素材のため、ひび割れが生じる可能性があるというデメリットがあります。
また、真っ白な色ではないため、真っ白な壁にしたい場合は漆喰を使用するのがおすすめです。

次に漆喰を紹介します。
漆喰は石灰岩を低温焼成することで水酸化カルシウム化し、それを水と混ぜて熟成させることで作れます。
この壁材を使用する3つのメリットを以下で紹介します。

1つ目は自浄作用があることです。
漆喰は殺菌効果があるため、カビが発生しにくい家にできます。

2つ目は硬くて丈夫なことです。
この特徴から外壁に使用されることもあります。

3つ目は調湿効果があることです。
この特徴は先程紹介したように珪藻土も持っています。

一方で下地の灰汁(あく)が浮き上がってきたり、ひび割れしたりする可能性があるというデメリットも存在します。

□壁材の遷移とは

上記で珪藻土と漆喰という自然素材の塗り壁を紹介しました。
日本では、古くからそのような自然素材の塗り壁がよく用いられ、日本建築の内装に独特な雰囲気をもたらしていました。

しかし、そのような塗り壁は工期が長くなる上に、壁材を塗り付けることが難しいという特徴があります。
そのため、近年では塗り壁の使用は避けられ、ビニールクロスを糊で張り付けて壁を作るようになりました。

ビニールクロスは工期が短くすみ、簡単に壁を作れますが、可塑剤やカビ防止剤などの様々な化学物質が添加されています。
それらの化学物質はシックハウス症候群を引き起こす恐れがあるため、私たちの身体にとって危険なものです。
また、原材料のポリ塩化ビニルは燃やすと有害なガスを発生するため、最近では日本古来の自然素材の壁材が見直されています。

□まとめ

今回は自然素材の壁材について紹介しました。
現在、珪藻土や漆喰といった日本古来の自然素材の壁材が見直されています。
それは、最近よく使用される壁材が化学物質を含み、シックハウス症候群を引き起こす恐れがあるからです。
この記事を参考に自然素材の壁材を検討してみてはいかがでしょうか。